2012年07月26日
キヤノンのミラーレス「EOS M」
「ミラーレスカメラの使われ方を見ていると、
本当にメリットはレンズ交換式なのか。」
「コンパクトカメラの中にミラーレスは入る。
その中でレンズ交換式と固定式を考えている。」
本当にメリットはレンズ交換式なのか。」
「コンパクトカメラの中にミラーレスは入る。
その中でレンズ交換式と固定式を考えている。」
今年の始め、雑誌記事のインタビューの中でのCANONのコメントです。この2つがものすごく印象に残ってたんです。
交換する必要のない高機能高倍率なレンズをセットで付ける?それとも固定レンズのミラーレスカメラ?でもそれだとコンデジ上位機種だし。どんなカメラが出るんだろう・・・そう思っていた答えが「EOS M」でした。
キヤノン ミラーレスカメラ EOS M
http://cweb.canon.jp/eos/lineup/m/index.html
(写真はダブルレンズキット付属のフラッシュを装備。ボディジャケットはオプション。)
最初に見たときに思ったのは、「あれ?1機種だけ?」ってこと。
ニコンの時は、ファインダーを付けた上位機種を同時投入してきました。なので、満を持して発表したキャノンが1機種だけ。しかもEVFも、可動液晶も、内蔵フラッシュもない。本当にターゲットを絞った入門機。
それに加えて、レンズのロードマップがあると期待していたら、それもなし。
発表会での会見で「EOS Mは一眼レフにステップアップするための入門機」「EFレンズ群を使えるのがEOS Mの魅力」と言われて、やっと気づきました。
「あ、EOS Mマウントのレンズ作る気ないんだ」って。
EFレンズ用マウントアダプターの活用に力を入れて、EOS-MにEFレンズを付けて使ってもらう。EOS Mの性能に満足できないようになったら、デジタル一眼にステップアップしてもらう。レンズも無駄にならないし、とても合理的な考え方です。
入門者は、標準ズームセットだけで満足するでしょうし、EOS所有者のサブカメラとしても賛同を得られる戦略です。
ミラーレスはコンパクトカメラの1カテゴリに過ぎず、あくまで一眼レフへの呼び水として割り切ったところがキヤノンのすごいところ。しかもダブルレンズキットに、マウントアダプターを標準で同梱してる徹底ぶり。
ここで困るのが、どこかのミラーレスレンズにどっぷりと浸かりたいけど、決めかねている人たち。
古い資産を持ってなくて、新しい規格のレンズを揃えたい人たち。
EOS Mは、そんな人たちには合わないような気がします。間違った道に進む前に、ほかを探した方がよさそうです。(と言いながら、続々と新レンズが発表されるかもしれませんが・・・笑)
ただ・・・canonらしいデザインで(特に赤が好き)、基本的な撮影機能はEOS KissX6iとほぼ同等。標準レンズで満足できてしまうコンデジからのステップアップユーザーには、人気でるんじゃないでしょうか。